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税に関する国際比較

 台風が過ぎた後、一気に肌寒くなってまいりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 さて、今回はちょっと雑学的な税の話をしたいとおもいます。みなさま、新聞や雑誌、書籍等で日本における税負担が高いのか安いのかについての議論をよく聞かれると思います。また、実感として高いと感じられる方もいらっしゃるかと思います。


 そこで、今回は税金や社会保険料を含めた国際比較の資料をもとに、日本の実質的な税負担はどうなのかについて述べてゆきたいと思います。
財務省の統計[財務省HP-各種税金の資料-国際比較-OECD諸国の租税負担率(対国民所得比)http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/239a.htm参照]によりますと、日本の租税負担率は、ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリア等のOECD諸国の中では、後ろから2番目の23%となっており、むしろ低いほうであるとも取れます。
 ただし、これは税の負担がない人の所得も含めた率であるため、ひょっとすると国民間の負担にかたよりがあるのでは、とも考えられるでしょう。消費税のように、負担者が直接払うのではない税のような場合は、まとめて大きな額を支払うことになる課税事業者にとっては負担となるかもしれません。
 また、同じく財務省HPのOECD諸国の国民負担率(対国民所得比)の資料http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/238.htmからは、社会保険負担率が17%となっているので、それも含めてのことかもしれませんが、それでも順位の下のほうになっています。
 したがって、物価も含めた様々な要素から負担が多いと感じられることが多いのかもしれません。次回はもっと詳しく話してゆこうと思います。ではまた来週。

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カテゴリー:伊藤

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