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知っておきたい取引先倒産対策4

今回は、取引先が倒産に近い状況になった場合について
この場合、多いのが手形の書換(ジャンプ)や融通手形を頼まれることです。
①手形の書換・・・手形の満期を先に延ばした新手形を振り出し、旧手形と交換したり、あるいは振出した手形の満期を訂正する方法
②融通手形・・・実際の取引がないのに受取手形を振出してもらい、金融機関で手形割引をして現金化し、資金を調達する。その手形の支払期日までに手形の振出人に現金を支払い決済をする。
これらの依頼は、その会社の経営状態が非常に思わしくない危険信号です。
かといって、これまでの債権の保全策を検討しないまま要請を拒否し、不渡りにしても事態は好転しません。
そこで、要請を受ける見返りとして物的担保を取得する、滞っている債権に保証人を立てさせる等、債権の保全策を図るのもひとつの方策です。
ただ、融通手形を貸してほしいと頼まれた時は、倒産は近いと覚悟して事にあたる決意が必要です。
次回は、ついに倒産してしまった場合の対処についてご説明します。

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カテゴリー:勝海